飲食・食品メーカー専門の業績アップマーケティングコンサルティング

  

立川ブログ

2020年10月4日

「何のためのマニュアル」

おはようございます。

労務コンサルタントの立川昌子です。

今週始めに、あらまあというニュース。

あまり、朝のニュース番組は見ないのですが、

ホリエモンがSNSで、餃子屋さんに入った時

友達の一人がマスクをつけていなかった。

その店はマスクなしだと入店禁止

対応した店員に

「食べる時はどれくらいの時間外してもOKか」

と聞いたところ店員さん

「隣の薬局でマスクを買ってください」

と、またホリエモン同じことを聞く。

そして店長出てきて、「面倒くさいから帰ってくれ」

と追い返されたと、大体こんな内容だったような。

結局SNSが大炎上し、特定された店には1日40件以上

いたずら電話がかかってくる始末。

この話は後日談があり店長からも反論、

店側としてはマスク着用を促したにも関わらず

延々と食べる時はどうするんだと屁理屈を述べ、

店員を威嚇したため

「面倒くさいから帰ってくれ」と言ったとのこと。

これはほんと相手が悪かった。

ホリエモンという影響力のある人が

SNSで呟いてしまったから。

またこのご時世、感染予防でマスクをしましょう

という暗黙の了解のもと

例え明確な根拠がなくても同調の意識のもと

皆が守ってくれる。

そして国も安心ステッカー?なるもの配布で

マスクand消毒薬の常備と換気の3点セットを促す。

特にその中のマスクは一人勝ち。

考える事を放棄した人達は

これさえあれば安心という、

根拠なきマスク絶対説が占めている中

この店の店長も店員も

「何をクソ忙しい時に屁理屈を」

となったのでしょう。

ただ、このケースよくよく紐解くと

ホリエモンが聞きたかったことに

店員が全く答えていない。

ホリエモンは単純にマスク着用って言ってるけど、

食べる時外すじゃん、

その時は会話したらだめ?

何秒くらい外すのはOKなの?

そのルールも教えてと。

なのにその質問に答えず、隣の薬局でマスクを

と言われると、「おいおい答えろよ」となる。

結局のところこの店員も店長も

ご時世的にマスク着用をルールにしたけれど

そこに合理的なエビデンスがないから

そこを突かれるとパニクってしまい、

説明できずひたすらマニュアル通りに

対応するしかない。

合理的なエビデンスがないなら

「そうなんですよ〜

我々もそう思うんですけど、世間的にねえ」

と分かる分かると懐柔作戦にでるか。

もしくは、「うちのルールは〇〇です。」

「学術的には推論の域ですが、予防率60%です」

とか答えちゃうか。

ホリエモンも

「そりゃ仕方ない、大変やなおたくも」

とか

「ほうーその根拠あんまり信用できないけど

おたくらはその根拠のもとやってんのね」

とかなったかも。

結局のところ、マニュアルは作ったはいいけれど

何のためのマニュアルか理解してないと

予防のためのマニュアルでなく、

マニュアルのために予防策をしていると

チグハグな構図。

そして、ホリエモンでなくても

このような面倒くさい客は一定数でいる。

客が何を聞いているのかしっかり聞いて

それにそった返答をしないと

延々とやりとりが続いてしまう。

私はホリエモン、全く好きではないし、

SNSにあげちゃダメでしょって思うし

私自身世間の目が気になるからマスクしますが、

ホリエモンのモヤモヤは何となく

分かる気がする。