立川ブログ
2021年8月1日
「ダブルバインド」
![](https://tatekawa-veritas.com/wp-content/uploads/2021/08/img_2018.jpg)
おはようございます。
労務コンサルタントの立川昌子です。
ついに、オリンピックの最中
緊急事態宣言、蔓延防止法が出されました。
オリンピックがいくら無観客でも
大会関係者が動き、マスコミが動きます。
感染対策万全!云々より
オリンピックのお祭り騒ぎに
私たちの心も非常事態の危機感は薄れてしまう。
その中での「オリンピックはやる」けど、
「今未曾有の緊急事態だからな!
国民は自覚を持って!」だなんて、
まさにダブルバインドなメッセージ。
ダブルバインドとは「二重拘束」という意味で
二つの異なるメッセージを与えることで、
相手にストレスを与える状態。
例えば仕事で、上司が部下に
「分からない事はすぐに聞きなさい」
と言いながら、実際聞くと
「まずは自分で考えなさい」
と相反するメッセージを与える。
そうすると部下はどうしたら良いか分からず
萎縮してしまいます。
今の日本はまさに国民に
ダブルバインドのメッセージを出し続けています。
国家組織がそうなのですから、
一組織にいる私たちも
ダブルバインドを発しているかも。
もっと小単位の家庭なんかダブルバインドだらけ。
子供に「他所はよそ!」と言いながら、
「○○ちゃんを見習いなさい!」と
よく言っているような。
ただ、自分が今矛盾したメッセージを出しているか
立ち止まり、再考できるかでだいぶ違います。
「あ、今私ダブルバインドのメッセージ送ってる
だから部下は混乱して報告しなくなるのね。」
と相手の状況を想像できるようになります。
ぜひ、日常の場面で振り返りをしてみてください。
ジェネレーションギャップだと
片付けていた事がこんなところから
解決するかもしれません。
まあ、きっと国のダブルバインドメッセージは
私達の状況と違ってもっと
深い意図があるのでしょう。。。