立川ブログ
2018年5月12日
「99.7%ベクトルで」
働き方改革について
本日、ご質問を頂いたので
僕の考えを書きたいと思います
基本的に
長時間労働に関する規制については
賛成か否かでいうと賛成
しかし、この対策は
十分ではないと考えている
週の労働時間、月間労働時間などの
規制をかけるから
残業を減らすよう創意工夫せよという
現場丸投げ、理想論的な
改革案であるからだ
そもそもの仕事の絶対量を減らす
仕事の役割分担を変えるという
方向での解決を促さなくては
昭和型の「気合いと根性」
の改革案になってしまうのだ
「働き方改革」の議論においては
そもそもなぜ残業が発生してしまうのか
という視点が完全に
抜け落ちてしまっている
残業が生まれる背景には
■誰もが出世を夢見て競争している
■絶対的にいる人間がいないということ
■そして個々人に任される仕事が
明確に定義されていない
中小企業がおかれている立場で
規制はするが、創意工夫せよとは
なかなか現実性に欠けるといえよう
このような現場丸投げの改革は
サービス残業を誘発する
つまり、こなしきれないが故に
人がいないが故に
しかも規制がかかるが故に
自分の責任として残業に走ってしまう
メディアで若者を使いつぶす
ブラック企業として叩かれた企業も
実は残業に関する社内の規制を
厳しく課している企業も存在する
仕事の絶対量や責任は変わらない
結果として
サービス残業を誘発してしまう
従業員も自己責任だと思ってしまう
大企業は
人、モノ、金があり
スーパーイエスマンを集めているから
見てくれ働き方改革ができるかもだが
99.7%は中小企業であり、0.3%の
大企業ベクトルや官僚ベクトルでは
なかなか全てを包み込めないだろう
将来的には
大企業寡占にしたい?のかも?