立川ブログ
2019年11月18日
「パート層はどれくらい望んでいるのか」
おはようございます。
労務コンサルタントの立川昌子です。
昨日に引き続き法改正を巡る動きです。
パートなど短時間労働者の
厚生年金の適用範囲拡大要件の一つである
企業規模要件を
501人以上から51人に
引き下げ見込みです。
短時間労働者
すなわち週30時間未満ですが、
51人以上にした場合
将来の所得代替率が0.3ポイント
増えるらしいのですが、
それによる中小企業の
負担増を考えるといかがなものでしょう。
また週30時間未満といえば、
一日6時間、週5が最大。
おおよそ、主婦層が占めていそうです。
主婦層であれば、
配偶者の扶養内で働いており
昔から「130万の壁」
と言われ、働き方をセーブしてきました。
自分で年金を払うとなると
12万以上は働かないと
赤字になってしまう。
もともと
国民年金1号→自営業の主婦も支払い発生
国民年金3号→サラリーマンの主婦は扶養
と、保険料の区別を作り出してしまったので、
色々なところで弊害が
出ているのでしょう。
保険料の仕組みだけ変わっても
今までの税優遇が残ると
結局は一番活用したい
主婦層が働き控えをしてしまう。
しかし、単純にお金のためだけに
邁進できないのが
主婦層のつらいところ。
一番活用したい30代40代は
家でも類まれなる能力を発揮して
家庭という事業を運営していかないと
いけないので。
税優遇だけではなく、
多方面から施策を考えていかないと
働きたくても現実は
無理なことが多くて。。
是非とも制度改正には
多様性を想定して
望んでいただきたい。