立川ブログ
2021年7月4日
「認知症は身近な病気です」
おはようございます。
労務コンサルタントの立川昌子です。
認知症はお年寄りの病気だと思っていませんか?
認知症には平たく言うと
脳の血管が詰まるなどして
脳の一部分がダメージを受け
物忘れなどの症状が出る場合と
脳が萎縮してしまい
物忘れなどの症状がでる場合があります。
65歳未満で発症する場合は
若年性認知症と言われます。
若い世代で発症してしまうと、
仕事や家事育児に多忙な世代であり
本人や家族に大きな影響がでてしまいます。
また介護保険制度が
高齢者を中心にしていることから
本人も家族も社会から隔絶してしまいがちです。
若年性認知症の方は推計で3万6000人。
この数字から見ても若年性認知症の方で
働いておられる方も多いでしょう。
認知症は進行性の病気ですので、
診断→即生活が難しいではなく、
徐々に難しくなっていく病気です。
人によってはそれが3年なのか、10年なのか。
進行に違いがあるので、人によっては業務の見直しや
配置転換で働き続けられるケースもあります。
また福祉手帳の取得など公的な制度もあります。
しかし会社と本人だけで話し合って行くことは
ご本人も混乱される場合も多く
会社も病気の知識は持っておられず
大きな負担になるでしょう。
行政の相談窓口なども活用し、
専門家を引き込む事が大切です。
働き方の多様性を政府が推し進めている今
若年性認知症に限らず
癌の治療をしながら働く
精神疾患の治療をしながら働く
などさまざまなケースが考えられます。
社労士の仕事にも
治療と仕事を両立する支援をお手伝いする
動きがあります。
私も両立支援にあたっては
病気の進行に合わせて、就労計画を立てていきます。
また就労が難しくなった場合、
一旦休職するなら復帰支援を検討
退職する場合もそこで終わりではなく
地域社会につなげていくまでをご支援しています。
職場を辞めざるをえなくても
次の人生をよりよく生きる選択ができるまでが
私の仕事かなと思っています。