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立川ブログ

2020年12月20日

「助成金と補助金は違います」

こんにちは。

労務コンサルタントの立川昌子です。

しばしば補助金の相談をしているのに、

途中から助成金の話に変わる方がおられます。

両者は似ているようで全く別物。

補助金はその名の通り補助するお金。

管轄は経済産業省や地方自治体が主。

そのため補助する目的は

ずばり一会社の発展ではなく

どれだけその事業で経済を発展させてくれるか、

あるいは地域を活性化させてくれるかにつきます。

なので、補助金は申請をする際

いかに自社の事業計画が経済を発展させ

地域に貢献するかをアピールし

そのレースに勝ち抜いた企業が補助してもらえる。

一方、助成金は主に厚生労働省が管轄。

原資は雇用保険が主であり、

目的は雇用の増加や労働者の能力開発のために

色々な仕組みを考える企業に

補助しましょうという考え方。

ですので、一企業の発展ではなく、

労働者の雇用環境に貢献する会社には

全て平等に補助するため

要件さえ整えれば支給されます。

補助金の中ではものづくり補助金、

助成金の中では業務改善助成金と

同じように設備投資を補助する制度がありますが、

ものづくり補助金は設備投資する事で

地域活性化に貢献できそうな企業へ

業務改善助成金は

労働者のために労働環境を改善する全ての企業へ。

と同じ設備投資でも目的は全く違います。

お金になってしまうと同じように見えますが、

補助金も助成金も、もらったら終わりではなく、

その意図に沿った動きが求められる。

よって、その後も

多大な報告や資料を作成しなければならない。

補助金も助成金も

お金をもらうことがゴールではなく

それを活用して企業がどうなりたいかを

考えるツール。

補助金、助成金ありきではなく、

何をしたいから

何を目指したいから、

何の補助をしてもらおうかと

結論ありきで考えていかないと

こんな筈ではなかったとなることが

多そうな気がします。